和泉かねよし先生の「コールドゲーム」3巻のネタバレ寄りの感想を書いています。
漫画は自分で読んでこそ楽しめるものなので、ここでは完全なネタバレはせずに、あくまでネタバレ寄りとさせて頂きます。
コールドゲーム(3巻)を無料で試し読みする方法は、このページの最後の方でお伝えしています。
コールドゲーム(3巻)ネタバレ~あらすじ紹介~
煌びやかな宮廷は王妃たちの戦場だった…!
政略結婚によって王女アルナは侍女カミラと入れ替わり、護衛の騎士としてE国へ向かう。
しかし、アルナを待ち構えていたのは、正妃の座を争う凄惨で残酷な女達だった!
何者かの策略により幽閉されてしまったアルナ。
そんなアルナに手を差し伸べたのは、今まで快く思っていなかったアーサー。
そして、アーサーの正体はE国の王だと知り……!!
アルナに自分を重ねたアーサーは、強くなりたいと願った幼い頃を思い出すが…!?
~出版社より~
第7話
幼少期のアーサーとケイが、化物がいると噂の塔に忍び込んでいるシーンから、コールドゲームの第7話が始まります。
「ボクは化物をたおすぞ」と幼い頃のアーサーは好奇心旺盛で、子供らしくてとても可愛いです。
第7話では、アーサーの母親も登場します。
アーサーの母親は「マーガレット」という名前で、若くて美しい女性です。
マーガレットは、アーサーが自分のそばから離れることを嫌がり、「どうして私の言うことがきけないの」と、癇癪気味にアーサーを怒鳴る場面もありました。
また、アーサーの兄「ヘンリー」も登場します。
アーサーはヘンリーのことを「ヘンリー兄様」と呼び、とても慕っている様子ですが、マーガレットはヘンリーを見て表情が強張っていました。
アーサーはヘンリーから短剣を貰い、嬉しそうにブンブン振り回し「ドラゴンスレイヤー」と名付けます。
ドラゴンスレイヤー(短剣)を持ったアーサーは、一人であの塔へと向かうことに。
そこにいたのは、鎖につながれた「ヴァリー」という男性でした。
ヘンリーはヴァリーのことを、コントロールが難しい凶暴な化物と言ってますが、アーサーはヴァリーと少しずつ打ち解けていき、敵でありながらもどんどん好きになっていました。
時は流れて、そこから5年後のアーサーが描かれています。
「半年ぶりの王都だ」と言って嬉しそうなアーサーですが、父王が亡くなり、兄のヘンリーが新王となってから宮廷は変わってしまったと耳にします。
ヘンリーは、自分が若くていろいろ不安定だからと理由をつけて、父王の側近と、アーサーやケイまでも、宮廷から追い出したのでした。
そんなことになっても、アーサーはヘンリーのことを慕っているので、ヘンリーとカザリンの結婚が決まったことを、とても喜んでいます。
アーサーは久しぶりに塔を訪れ、ヴァリーを自由にしてあげたいと思っていました。
ヘンリーに頼んだら、自由は無理だったとしても、もっと環境の良い場所に移れるかもしれないと考えていたのです。
カザリンが王都に到着し、S国という強大な後ろ盾を手に入れたヘンリーは、アーサーに「仲良しごっこは長かった」と冷たく言い放ったところで、第7話が終わります。
第8話
新王となったヘンリーは、アーサーにヴァリーの処分を命じます。
これを聞いたカザリンは、王弟であるアーサーに命じることは「王家の品位にかかわる」と言い、ヘンリーを止めようとします。
しかし、おそろしく冷たい目をしたヘンリーは、カザリンの言葉に理解を示しつつも、結婚式の前の祭りとして王家が行う形なら、民衆も喜ぶし問題はないと言います。
アーサーは、ヘンリーにいつから嫌われていたのかわからず、2歳年上のいとこであるケイに尋ねます。
ケイは「君が生まれた時からだ」と言いました。
王位をめぐって兄弟が憎み合うことは、ありふれた話だとケイは言います。
王様になりたいなんて一度だって望んだことはないと言って涙するアーサーに、ケイはその素直さは美徳だと話します。
そんなアーサーのことをみんなは愛しているが、この国で生き延びるためには、ヘンリーに下手に逆らってつけいる隙を与えてはいけないと、ケイは強く言いました。
アーサーは、ケイの忠告は正しいとわかっていながらも、ヴァリーを故郷に帰す(逃がす)計画を立てます。
俺は北の戦士で、お前は敵の王子、相容れることなどない。
と話すヴァリーに、アーサーは一言「知ってる」と言って、抱きしめました。
アーサーは、ヴァリーに教わった北の言葉が大好きだと伝えます。
そして、涙を拭って立ち上がり、
この国の王子として生きていく。
二度と会うことはない。
と言って、塔から立ち去りました。
場面は変わり、いよいよ祭りの日に。
「ヴァリーは来ないよ」「ザマミロ」と思うアーサーの前に、逃がしたはずのヴァリーが現れます。
アーサーは、この場所になぜヴァリーがいるのかわからず、どこかで捕まったのか、それとも逃げなかったのか、まさか、どうしてと、混乱しています。
刑の執行を早くしろと言うヘンリーに、アーサーは「できるわけない」と心の中で絶望しました。
そんな時、ヴァリーがアーサーに、北の言葉で話しかけます。
ヴァリーの言葉を聞いたアーサーは、目を閉じ、次の瞬間たった一振りでヴァリーの首を…!
そして、
あの日、あの時、俺のこども時代は終わった。
と、それから3年後のアーサーが描かれています。
ヴァリーが処分された後、アーサーが民衆に好かれることを危惧したヘンリーは、アーサーのことを戦場に送ったのでした。
ヘンリーが落馬によりこの世を去ったことで、アーサーは国に戻ってきます。
ヘンリーの独善的で強引な改革はあちこちで恨みを買い、外交も治安も国庫もぐちゃぐちゃになっていました。
アーサーは、ヴァリーのことを思い出しています。
最期に言われたこと。
泣くなよ
立ちつづけろ
これは冒険のはじまりだ
涙するアーサーは、「強くなりたい」「守られるものじゃなく守る自分でありたい」と心に留めます。
そして、ストーリーは現在に戻り、リズィーに何もできなかったと嘆くアルナ(スミレ)に、アーサーが「立てスミレ」と声をかけ、コールドゲームの第8話が終わります。
第9話
自分が王であると話すアーサーに、アルナ(スミレ)は「…は?」と返します。
横からエドワードが説明してくれますが、
なんか知らんけど、国王のアーサー様。
なんか知らんけど、王子時代から王都にはあんまいない。
といった具合で、何一つわかりません。
アルナ(スミレ)は、本当にアーサーが本物の国王だとしたら、なぜ自分を助けにきてくれたのか、正体がバレたのだろうかと、緊張が走ります。
アーサーは、アルナ(スミレ)の顔を触りながら見つめ、そして「俺は犬が好きだ」と言います。
アルナ(スミレ)は珍しい銀色の髪ということもあり、アーサーは「毛並みは最高」と言っています。
入れ替わりがバレるどころか、アーサーから犬認定されていたことに、アルナ(スミレ)は微妙な表情を浮かべていました。
王都に戻ったアルナ(スミレ)は、アルナの格好をした侍女のカミラに、くどくどと文句を言われます。
カミラを一人にして不安にさせてしまったことが原因なのか、彼女の様子がおかしいと感じます。
侍女のカミラは、二人で逃げ出そうと言ったり、本当の味方は私だけ、もっと私を大事にして下さいと、アルナ(スミレ)に詰め寄ります。
カミラが「でないと私…」と言いかけたところで、アルナ(スミレ)は「いい加減にしなさい」とさえぎりました。
場面は変わり、法衣を着ているオネエ口調の教会関係者「スタンレー」と、第3王妃に格下げとなったアンの二人が、何かをたくらんでいる様子が描かれています。
スタンレーは、外国人の二人(S国王女のカザリン&B国王女のアルナ)が、1位と2位にいることを良く思っておらず、第3王妃のアンはアルナのことを必ず潰してみせるとまで言ってます。
そして再び、アルナとカミラ。
話があるという侍女のカミラは、アルナにお金を見せて「この国を今すぐ出ましょう」と提案します。
E国に入った時点で、母国から持ち込んだお金は管理されてしまっているので、自由に使えるということはないはずだと考えるアルナに、カミラは脅す発言をして頬をベロリ。
アルナはカミラを突き放しますが、「何がどうなっているの」「怖かった」「私は何もできない」と落ち込みます。
訓練中にエドワードから、「何もできないなんて何もしたくないヤツの言い訳だ」と言われたアルナ。
針の先くらいの小さなことなら、誰だってできる。
それを積み重ねていくしかない。
それを聞いたアルナは、侍女のカミラは秘密を分かち合うたった一人の存在であることを思い出し、きちんと彼女に向き合おうと考えます。
しかし、部屋に戻るとカミラの姿はありませんでした。
次ページでは、カミラらしき女性が「南部港町はずれ」で倒れており、コールドゲームの第9話は終了です。
コールドゲーム(3巻)ネタバレ寄りの感想とレビュー
コールドゲーム(3巻)の表紙は、ブルーの背景が綺麗で、幻想的な雰囲気がします♪
月をバックにアルナとアーサーが見つめ合っていて、アルナの手には赤い薔薇が一輪。
コールドゲーム(3巻)は、1巻や2巻よりさらに残酷な内容となっていますが、主要な登場人物に深く触れているので、読み応えがありました。
まだ幼いアーサーとヴァリーの関係は、切なかったです。
現在のアーサーの強さは、大切なものを失った経験からなのでしょうが、あの小さな少年がどれほどの気持ちを抱えてきたのか想像すると、喉の奥がぐっと痛くなりました。
それにしても、ヘンリーには腹が立ちますね!
アーサーへの態度はもちろんだけど、まさかマーガレットまで酷い扱いを受けていたとは思いませんでした。
二人の様子から「何かあるのかな」とは思ってたけど、読者の私でもこんなにショックなんだから、直接ヘンリーから聞かされたアーサーのことを思うと、辛くてたまらなくなります。
ヘンリーが言った、
靴の中の小石を取り除かぬものはいない。
まして愛するわけがない。
というセリフは、悪い意味で心に刺さりました。
軽蔑した目で見下しながら言ったこのシーンは、ずっと忘れないと思います…。
そして、いなくなってホッとしたけど、ヘンリーが落馬って本当なのかな?
これだけ王座に執着していた人が、そんな簡単にいなくなるものなのでしょうか(・ω・`;)
この先の展開で、実は落馬ではなかったとか出てきそうだし、まだまだ闇があるような気がします。
誰が支配しているのかもわからないという国の混乱を治め、まともな国にしたいと頑張るアーサーを、これからも応援していきます。
アルナには、アーサーの隣(正妃)を目指して頑張ってほしいです!
そういえば、幼少期のアーサーには「マーゴ」という名前の許婚がいたけど、その後どうなったのでしょうか…。
ヘンリーの力で、アーサーやケイが追い出された時に、マーゴの家もとあったけど、アーサーが戻ってきたということは、マーゴも戻ってるかもしれないですよね。
漫画の中でマーゴの顔は見えないようになっていますが、何となく髪形の雰囲気から王妃の一人なのでは?と思っています。
王妃について整理すると、
第1王妃…カザリン
第2王妃…アルナ
第3王妃…アン
第4王妃…クリスティナ
第5王妃…?
第5王妃の存在は、まだ明かされていないんですよね。
第5王妃は、横向きでうつむいたようなシルエットということだけわかっているので、登場人物として現れる日を楽しみに待ちたいと思います。
コールドゲーム(3巻)を無料で試し読みする方法
それでは、コールドゲームの3巻を無料で試し読みする方法をお伝えしますね。
私が漫画を購入する時は、必ず電子書籍サイトで試し読みをしてから、どうするか決めるようにしています。
まずは無料で読む
↓
面白かったら購入する
という流れです(´▽`*)
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